ダル フリーで161キロ出た?「当たらないんだから…」

[ 2016年4月28日 05:30 ]

ブロケール投手コーチ(右)が見守る中、フリー打撃に登板したレンジャーズのダルビッシュ

 右肘手術からの復活を目指すレンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が26日(日本時間27日)、3度目のフリー打撃登板に臨んだ。3回を想定してイニング間の休憩を挟みながら計45球。延べ10人の打者と対戦し、安打性の当たりは1本のみで4三振を奪った。

 「真っすぐが当たらないんだからそれだけ良かったんでしょう」。伸びのある直球での空振りも奪い、球速計時はなかったが見守った同僚からは「100マイル(約161キロ)だ」と声が挙がった。「球速はバッターに聞かないと分からない。90マイル(約145キロ)は出ているでしょう。伸びているから」とダルビッシュ。3打席とも見逃し三振だったルアは「球の回転もいいし、実戦なら球速はもっと上がると思う」とお手上げといった様子。課題としたカットボールで左打者を詰まらせ二ゴロとし、小さくガッツポーズする場面もあった。「カットは大丈夫。カーブ、スライダーも問題ない。チェンジアップはあまり投げなかった」と実戦登板へ準備は整いつつある。

 今後の予定は一夜明けた状態を確認して決めるが、中4~5日前後で臨む次回登板がマイナー戦でのリハビリ登板となる可能性も十分ある。「彼が準備できたと思う時が、その時だ」とジェフ・バニスター監督。5月後半のメジャー復帰へ向け、投球の力強さは格段に増してきた。 (アーリントン・後藤 茂樹)

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