和田7回2失点10Kも…また勝てなかった

[ 2016年4月6日 06:27 ]

<ソ・ロ>ソフトバンク先発の和田

パ・リーグ ソフトバンク4-4ロッテ

(4月5日 ヤフオクD)
 報われない力投だった。ソフトバンクの和田が7回4安打2失点10奪三振。復帰2戦目は十分に先発の役割を果たし、マウンドを降りた。ただ、試合後、お立ち台に立つことはなかった。8回にバリオスが2失点し、延長12回の末にドロー。また、勝てなかった。

 「前回悪かったので自然と力が入りました。122球投げたのは久しぶり。(最後は)何とか7回までと思ったし、意地で投げました。最後はバテバテになりました」

 立ち上がりから気合が違った。初回無死、先頭の岡田を142キロ、細谷は141キロ、清田も142キロとすべて直球で3者連続空振りの三振。「前回はストライクが取れず、四球が多かった。自分の中で大胆にいくときは、大胆にいけた」と6回4失点だった3月29日の西武戦(ヤフオクドーム)を反省し、この日は序盤、デスパイネに2四球は与えた以外の打者には3ボールになることはなかった。4回2死まで11個のアウトのうち、9個までを三振で奪い「5回くらいまでは向こうが手も足も出なかった」と指揮官に舌を巻かせた。

 唯一の失投と言えたのは6回2死一塁、清田へ外角からストライクゾーンへ入れようとした128キロカットボールを2点本塁打された。「外野の頭は越えると思ったけど…。あそこは清田君の勝ち」と昨季から新設されたホームランテラスを体感したことは、次回以降への今後の糧になる。

 2点のリードを保ったまま、バトンを渡した和田については「せっかく、いいピッチングをしたのに勝たせてあげられなかったのは申し訳ない」と工藤監督は十分、評価した。ただ、8回にバリオスが2試合連続の2失点とつかまり、計算は狂った。これでカードの初戦は●●●△と開幕4カード連続で未勝利。これは7カード連続未勝利だったダイエー時代の90年以来26年ぶりの屈辱となった。「大丈夫。歴史は塗り替えるためにあるもんだ」と工藤監督は締めくくったが、表情は険しいままだった。(福浦 健太郎)

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2016年4月6日のニュース