新ルールが勝敗左右!敗戦指揮官は激高「野球がジョークになった」

[ 2016年4月6日 17:02 ]

ブルージェイズの走者・バティスタは二塁・フォーサイスの送球を妨害する (AP)

ア・リーグ ブルージェイズ2―3レイズ

(4月5日 セントピーターズバーグ)
 5日に行われたレイズ―ブルージェイズの試合で、今季から併殺崩しの走塁を排除するために導入された新ルールによって勝敗が左右した。

 2―3と1点を追うブルージェイズは9回、前の回からマウンドに上がったレイズのコロメを攻め、2本の安打と四球で1死満塁。この同点、あるいは逆転という好機に打席には主砲・エンカーナシオンが立ち、チームには追い風ムードが漂った。

 しかし、エンカーナシオンは2ストライク1ボールからのカットボールをひっかけ、打球はサードへのゴロ。併殺網にかかり、万事休すかと思われたが、セカンドベース上で三塁・ロンゴリアからの送球を受けた二塁・フォーサイスがファーストへ悪送球。この間に2人の走者が還り、ブルージェイズは思わぬかたちで逆転に成功した。

 今季初勝利を確信していたレイズナインは肩を落としたが、ここでキャッシュ監督が審判にビデオ判定を要求。このプレーで一走・バティスタが今季から導入された走塁に関する新ルールに抵触したのではないかとクレームをつけたのだ。

 ビデオを見ると、バティスタは足からのスライディング後、勢いでベース上を通過してしまい、その後、左手がフォーサイスの右足に接触。新ルールでは「ベースにとどまろうとしなければならない」とあるため、この走塁は審判によってルール適用と判断された。新ルールでは、走者だけでなく打者走者もアウトとされるため、これによりダブルプレーが成立。2人の本塁生還は認められず、レイズの勝利で試合終了となった。

 納得できないのはブルージェイズのギボンズ監督。審判に激しい剣幕で抗議したが、当然、判定は覆らず。試合後の会見でも「野球がジョークになってしまった。あんな判定は本当に恥ずべきこと。あれで勝利を逸してしまった」と怒りが収まらなかった。

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2016年4月6日のニュース