岸1安打完封 ノーヒッター逃したのは潮崎ヘッドのせい!?

[ 2016年4月6日 06:45 ]

<西・日>ファンとハイタッチする岸

パ・リーグ 西武10-0日本ハム

(4月5日 西武D)
 今季初の本拠地のお立ち台に上がった西武・岸は、観客の笑いを取った。

 「5回に潮さん(潮崎ヘッド兼投手コーチ)から“(ノーヒットノーランを)狙え”と言われた。直後に打たれたので、潮さんのせいです」

 立ち上がりから危なげない投球。2回無死一塁では昨年まで14打数5安打、打率・357と苦手にしていた大谷を二ゴロ併殺に斬り、乗った。5回まで無安打。6回先頭の8番・市川に左前打を許したが「集中力を切らさないようにと、言い聞かせて投げた」。終わってみればこの1本だけ。二塁すら踏ませず、121球で自身2年ぶりの完封勝利を挙げた。

 開幕投手は菊池に譲り、チームの方針で自身は2カード目に回った。ソフトバンク、日本ハムと昨季の上位2強と交互に4カード連続での登板となるローテーション。潮崎コーチからは「チームとして重要なカードだから」と説明され、すぐに納得した。3月29日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では7回無失点。チームが昨年大きく負け越した2強相手に16イニング連続無失点と結果を出し「この2チームに勝たないと、とみんな思っている」と胸を張った。

 女房役の炭谷も、隔週で対戦する相手に粋なリード。打者1巡目には得意のカーブを1球しか使わず、中盤から織り交ぜた。エースは「うまくリードしてくれた」と感謝した。本拠地では14年8月から自身7連勝。「守ってもらっているし、打ってもらっているおかげ」と野手にも感謝した。

 田辺監督は「ボールの切れ、コントロール、言うことなかった。見事。頼りになるエース」と賛辞を並べた。それでも、岸に慢心はない。「1週間しっかり調整したい」と、12日のソフトバンク戦(西武プリンス)に目を向けた。(川島 毅洋)

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2016年4月6日のニュース