鳥谷史上2位遊撃6度目ベストナイン 先輩・藤田平に並んだ

[ 2015年11月25日 05:30 ]

若林忠志賞を受賞する鳥谷(左)

ベストナイン発表

 虎のキャプテンが新たな勲章を手に入れた。鳥谷が3年連続でセ・リーグのベストナインに選ばれた。阪神の遊撃手の3年連続受賞は1969~71年の藤田平以来、実に44年ぶり。守備の名手であるゴールデングラブ賞との3年連続ダブル受賞は球団初の快挙となり、球団納会に出席した鳥谷はシンプルな言葉で喜びを表した。

 「どんな賞でももらえるのはうれしいこと」

 守備の負担が大きい遊撃のポジションでベストナインを獲り続けるのは容易ではない。今季も決して順風満帆ではなかった。春先に右脇腹を痛め、痛みを抱えながら試合に出続けた。打撃では引っ張る打球が極端に減った時期があった。守備でもとっさの動きや送球にケガの影響が感じられる時があった。そんな中で攻守でチームの中心となり、キャプテンとしてチームを引っ張った。155安打、打率・281、6本塁打、42打点の数字だけでは表せない貢献度があった。

 「シーズンではいろんなことがある。それがどうこうというのはないけど、1年が終わって賞をもらえるのは選手としてうれしい」。1年を振り返り、かみしめるように話した。

 来季は金本新監督の下でさらなる活躍が期待される。チーム内の競争をあおる指揮官も遊撃のレギュラーは鳥谷で決めている。

 「連続してもらっている限りは、これを続けられるようにやっていきたい」

 今季を終え、現役トップの連続試合出場は1609試合、フルイニング出場は575試合まで伸びた。継続することの難しさ、価値を誰よりも知る新鉄人は簡単に“指定席”を譲るつもりはない。(中澤 智晴)

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2015年11月25日のニュース