あるぞ4月起用!オリックス、ドラ6世那に期待「安楽より上」

[ 2015年11月25日 06:48 ]

オリックスにドラフト6位指名された佐藤世

 オリックスの酒井勉投手コーチ(52)が24日、ドラフト6位指名した仙台育英・佐藤世那投手(18)へ大きな期待を寄せた。「良ければ(来年)4月から使いたい。(楽天の本拠地)コボスタでデビューとなれば良いですね」。早期デビューだけではなく、佐藤世の地元である宮城県での1軍デビュープランにまで言及した。

 生の投球を見たことはないが、テレビを通して準優勝に輝いた今夏の甲子園大会やU―18ワールドカップでの投球はチェック済み。「彼のフォークはプロでも打ちづらいと思う。実戦型なのかなと…。それほどに期待しています」とほれ込んでいるもようだ。

 期待の高さは、ルーキーイヤーの今季にドラフト制以降の高卒新人では史上18人目となるプロ初登板初勝利を挙げた安楽(楽天)との比較にも表れた。「佐藤世の方が(安楽よりも)良いボールを投げている」。今季まで楽天2軍監督を務め1位右腕を直接指導してきただけに言葉には説得力がある。佐藤世は肘が前に出ずしなりのない「アーム式」と呼ばれる投法で、一般的には敬遠されがちなため下位指名になったが、その素質はドラフト1位級と目を細めた。

 佐藤世もドラフト会議で指名された際には「もう一度、日の丸をつけられるように頑張りたい」と早い段階からの活躍による侍ジャパン入りを目標に掲げている。

 エース金子を筆頭に西、東明、ディクソンと先発4本柱は健在だが、今季5位からの巻き返しを図るためには、新戦力の台頭は必要不可欠。「まずは先発投手の頭数をそろえたい」と酒井コーチは言う。その5番目に「みちのくの怪腕」が入る可能性も十分にある。(飯間 健)

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2015年11月25日のニュース