代打・関本8回反ゲキ打も…どこか淡泊な打線に“模範”

[ 2015年4月15日 08:00 ]

<中・神>8回1死三塁、代打・関本は右前に同点適時打を放つ

セ・リーグ 阪神2-3中日

(4月14日 ナゴヤD)
 切り札が難敵に襲いかかった。1点劣勢の8回。1死三塁の場面で阪神・和田監督は迷わず代打を告げた。終盤に訪れた最後の好機で関本が勝負強さをみせた。

 「バットに当てるんだ、ランナーを返すんだという、その一心で打った。本当にそれだけです」

 打席の中では高ぶる興奮を抑えて集中力を高めていた。見逃しとファウル、わずか2球で簡単に追い込まれてからが真骨頂だ。3球連続でボール球を見極め、フルカウントまで持ち込む。最後の6球目。ボールかもしれない難しい外角スライダーを、両腕を伸ばし、右前へ落とした。

 先発野手が苦しめられていたバルデスを1打席で攻略。前回3月28日の対戦でも6回3安打無失点の好投を許した難敵に対し、関本登場の舞台を用意したのは、同じ代打の狩野だった。8回の先頭打者として送り出され、フルカウントからの7球目の外角直球を左前へはじき返した。

 「自分には守備とかないので。打つしかないので集中してできている。(打てたのは)スコアラーさんや、チームのみんなが対策を練ってくれているからです」

 安打は2試合連続。今季は限られた出場機会で既に8打数4安打の好成績が光る。代打に限れば、7打数4安打だ。昨季はわずか7安打の32歳。出番に飢える思いが過酷な1打席勝負の支えだ。一塁走者としてもバルデスのけん制悪送球で一気に三塁まで進塁。ここで代走の俊介と交代も懸命に駆ける姿は劣勢の猛虎を奮い立たせた。

 関本も、狩野も、フルカウントからの粘り強い一打だった。どこか淡泊に映る攻撃陣に1打席にかける男2人が模範を示しているようだった。

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