開幕大丈夫?大谷また乱調 4回5失点、2暴投「バラバラ…」

[ 2015年3月12日 05:30 ]

<日・D)>3回1死、先発・大谷が桑原にソロ本塁打を浴びる

オープン戦 日本ハム1―10DeNA

(3月11日 鎌ケ谷)
 圧倒的な威圧感は、この日も見られなかった。初の開幕投手を務める日本ハム・大谷は4回を6安打5失点で。最速は154キロをマークしたが、4回4失点だった前回の巨人戦(札幌ドーム)に続く乱調で、本番に向け不安を残した。

 「全体的に前回と変わらなかった。引っかけたり、球が上にいったり、バラバラ。まだまだだなと思います」

 桑原に逆方向への一発となる右越えソロを浴びるなど、3回までに4失点。4回には2死一、三塁からこの試合2つ目の暴投で5点目を失った。前回の6四球に続き、4四球。100球をメドとしていたが、4回で99球に達し、降板となった。

 2軍の本拠地・鎌ケ谷で行われた一戦。岩手出身の大谷にとって「3・11」に登板するのは初めてだった。「自分の中で変化はない」と震災に対する思いを胸に秘めた右腕に代わり、栗山監督が代弁した。「あいつは震災でチームメートが苦しんだのを見ている。気軽には話せない」。だからプレーでの恩返しを願い、あえて登板させた。2試合連続の乱調には「大きなことを成し遂げようとする人間は、簡単にはいかんぜよ、という感じ。次も悪くても開幕が良ければいい」と祈るような表情で話した。

 開幕まで残された登板は、18日の広島戦(札幌ドーム)だけ。大谷は「調整を変えることはない。あと1回だけなので、そこに合わせていきたい」と語気を強めた。

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