阿部、14日待望1軍へ…実戦復帰で1安打「準備はできた」

[ 2015年3月12日 05:35 ]

4回に左前打を放つ阿部

イースタン教育リーグ 巨人5―0日本ハム

(3月11日 ジャイアンツ)
 主砲が帰ってくる。右ふくらはぎの張りで2軍調整していた巨人・阿部が、ジャイアンツ球場で行われたイースタン教育リーグの日本ハム戦に「3番・一塁」で出場。3打席で2打数1安打1四球で、14日の西武戦(西武プリンスドーム)での1軍復帰にGOサインが出た。

 「全然問題なくできた。ベースも1周できたしボールもいっぱい見られたし」

 4回の第2打席。1ボール2ストライクと追い込まれながら、低めの116キロカーブを左翼線にライナーではじき返す安打を放った。下半身の粘りは本来のもの。「うまくたまった(ためをつくった)感じ」と手応えを口にし、その後、走者として本塁へ生還した。2月15日の紅白戦を最後に実戦を離れていたが、6日の同DeNA戦(ジャイアンツ)に続く試合出場。岡崎2軍監督も「ほぼ問題ない。(状態は)90%以上であることは間違いない」と評価した。

 結果を伝え聞いた原監督は「この後の様子を見て、順調なら西武戦(14日)から合流させる」と説明。「打つ人が帰ってきてもらわないとね。水鉄砲打線だから」と嘆きつつ喜んだ。チームはオープン戦11試合を終えて、12球団で唯一本塁打ゼロ。この日もセペダの適時打による1点にとどまり「個の力を上げないと。1割バッターじゃ話にならないね」と、いずれも打率・138の村田、亀井らの奮起を促した。

 阿部は「準備はできた。しっかり頑張ります」と意気込んだ。27日DeNAとの開幕戦(東京ドーム)まで残り2週間。1、4番の軸が固まらない打線にあって、背番号10の復帰を打線爆発のきっかけとしたい。

続きを表示

2015年3月12日のニュース