“東北魂”社会人野球にも…富士重工・吉田2日連続救援勝利

[ 2015年3月12日 05:30 ]

<JR東日本・富士重工>9回表JR東日本1死一、二塁、江塚を遊ゴロ併殺に仕留め勝利しグラブを叩き喜ぶ富士重工・吉田

第70回JABA東京スポニチ大会予選リーグBブロック  

(3月11日 横浜)
 3会場で予選リーグ8試合が行われた。富士重工はJR東日本を4―1で下し、予選リーグ3連勝で準決勝進出を決めた。8回途中から救援登板した吉田友大投手(24)が1回1/3を無失点で2日連続の勝利投手となった。また、ヤマハ、Hondaも準決勝に駒を進めた。12日は未消化分の予選リーグ3試合が大田スタジアムで行われる。

 134キロのシンカーを低めに決めた。1―1の8回2死三塁。大ピンチでマウンドに上がった吉田は、得意球で空振り三振を奪うと、涼しい顔で三塁ベンチに戻った。

 「あそこで1点取られたら負け。何が何でも三振を取ろうと思った」

 直後に味方が3点を勝ち越すと、最終回は遊ゴロ併殺で締め、グラブを力いっぱい叩いた。

 東日本大震災から4年となったこの日、横浜、大田、上尾の3会場で、第2試合の開始前に選手全員が黙とうをささげた。青森県三戸郡で生まれ育った右腕は、青森大を卒業するまで東北の地で野球に励んできた。4年前の3月11日は大学の春季キャンプ地、沖縄にいた。直接的な被害はなかったが、交通網が乱れた影響で青森に戻れたのは3月下旬だった。

 昨年、宮城県に遠征した際に仮設住宅が並ぶ町を目の当たりにした。「被災した地域を実際に見て、あらためて(被害の大きさを)実感した」と振り返る。4年の月日が流れたが、故郷への思いは変わらない。「東北の人に勇気、元気、感動を与えられるように」と、全力投球を貫いた。

 前日のJFE東日本戦では6回から4イニングのロング救援で無失点投球。2日連続で勝利投手となった。飯野勝利監督は「後ろに吉田がいるのは大きい」と称えた。昨年の都市対抗で準優勝と躍進したチームは、予選リーグ3連勝で準決勝進出。震災前の2010年以来の頂点へ。吉田は「とにかく抑えて優勝したい」と力強かった。

 ◆吉田 友大(よしだ・ともひろ)1990年(平2)11月28日、青森県生まれの24歳。小4から野球を始め、田子中では軟式野球部に所属。田子高では3年夏の3回戦で光星学院(現・八戸学院光星)に敗れ甲子園出場はなし。青森大では1年春にリーグ戦デビューし通算20勝をマーク。13年に富士重工に入社。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。

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