京大くん“強風の洗礼”2失点…18日開幕1軍ラストチャンス

[ 2015年3月12日 05:30 ]

<ロ・中>前途は視界不良?6回は1四球だけに抑えた田中だったが

オープン戦 ロッテ6―5中日

(3月11日 QVCマリン)
 ロッテのドラフト2位・田中(京大)が、本拠地初登板で「マリン風」の洗礼を受けた。6回から2番手で登板したが、風速8~9メートルの強風が右腕の集中力を奪った。「変化球の曲がりが(いつもより)大きくて、直球の制球も難しかった。風が自分に向かってくるので体も球も捕手に向かっていかなかった」

 上空の風向きはセンターから本塁方向だったが、バックネット下のスタンド部分にぶつかって跳ね返ってくるのが特徴。2イニング目となった7回に先頭から3連打を浴び、無死満塁から高橋周に押し出しの四球を与えて「プロ初失点」を喫した。体全体を使って思い切り腕を振る本来のフォームのバランスが崩れ、2回を3安打2四球2失点。ベンチに戻ると、落合投手コーチの前で「悔しいです」とつぶやいた。

 「合格点」にほど遠い内容だったが、直球は145キロをマーク。鋭いスライダーで2三振を奪った。伊東監督は「強風で大変だったと思う。またチャンスを与える。150キロの球を見てみたいから」と明言した。次回は18日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に先発することが決定。結果が出なければ2軍落ちとなる正真正銘の最終試験だ。「反省を生かして、次はしっかり結果を残したい」。開幕1軍の「合格通知」を手にするため、京大初のプロ野球選手がラストチャンスに挑む。 

 ▼ロッテ・落合投手コーチ 打者に崩されるのではなく、自分で崩れていた。本拠地なのでこの風の中でやっていかなければいけない。次は強い気持ちを持って投げる姿を見せてほしい。

 ▼ロッテ・田村 バランスが崩れてリリースポイントがばらついていたけど、2三振を奪ったスライダーは凄くいい変化でした。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月12日のニュース