夢よもう一度 震災&台風で左翼外壁倒壊も近く復旧工事開始

[ 2015年3月12日 06:35 ]

いわき市が誘致を目指す東京五輪の野球・ソフトボール会場として想定される「いわきグリーンスタジアム」
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いわき市 五輪野球&ソフト招致

 いわきグリーンスタジアムは、昨年10月6日の台風18号で左翼席のコンクリート製外壁が幅約12メートル、高さ約5メートルにわたって倒壊した。震災で亀裂が入った壁の内部が、台風の風雨で崩れたとみられる。現在は外野席の一部や近くの通路への立ち入りが制限されているが、U15W杯、五輪誘致のために近く復旧工事が開始される予定だ。

 震災時、スタジアムの二塁ベース付近にいたグラウンドキーパーの蔵本勇さん(81)は「照明灯が大きく揺れ、倒れてきそうだった。だいぶ復興してきたけど、原発事故で野球をする子供が減った」と話す。常磐炭鉱野球部時代、都市対抗で勝ち越し本塁打を放った経験があり、昨年まで還暦野球チームでプレー。「五輪のために、20年まで働くしかないか」と笑った。

 また、13年のプロ野球オールスターで市の実行委員を務めた柳沢潤さん(40)は「11年のオールスターで“野球の力をお借りして必ず復興を成し遂げます”と宣言し、実現しました。夢よもう一度です」と五輪での復興を誓った。

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