岩崎６番手譲らん…ライバル打倒へ新兵器チェンジアップ披露

＜神・広＞雪が舞う中、力投する岩崎

オープン戦 阪神７―１広島

（3月11日 甲子園）
　左肩の不調で出遅れていた阪神２年目の岩崎が今季１軍初先発で５回を４安打１失点。最高気温７・６度で小雪も舞う寒さの中、７９球の粘投で石崎らと争う先発６番目のイス争いにおいて、一歩も引くことはなかった。

　「いろいろと課題も出てきたけど、予定の５回を投げ切れたのはよかった。１、２回と２死から四球を出した。３人で終われるチャンスもあっただけに、２回はそれを意識しすぎてしまった」

　初回は２死から梵に与えた四球をきっかけに１点を失ったが、２回は新球を１軍で初めて試すなど収獲もあった。「今まで投げていたより遅いチェンジアップです」。先頭・堂林を１ボール２ストライクと追い込むと、１０７キロの緩いボールで空振り三振を奪った。２軍で過ごした春季キャンプ後半に投球練習で試し始めたという２種類目のチェンジアップ。新たな武器を試投したのは１球のみだったが「他の球種次第ですが、幅を広げていけたら」と本格使用への手応えも得た。

　３回以降はリズム良い投球を展開し、昨季５勝を挙げた本領を発揮するようにしっかりとまとめた。ライバルである石崎が前日に結果を出した中でのマウンドだっただけに「石崎さんも抑えていたのできょうに関しては意識はしていました」とライバル心ものぞかせた。次回もオープン戦で１００球をメドに先発予定。「自分の中では満足はしていない。ストレートの質をもっとあげていきたい」と、さらに上を見据えた。