広島オーナー感激「こんなの初めて」 黒田効果で年間指定席完売

[ 2015年1月22日 09:23 ]

背番号15で広島復帰する黒田

 広島が本拠地・マツダスタジアムで行う今季主催試合の年間指定席が21日までに完売した。売り上げが6300席止まりだった昨季から急増し、球団が上限に設定した8300席すべてが売り切れた。

 松田元(はじめ)オーナーは「年間指定席の完売は永遠の目標数値だった。(入社以来)30年やっているが、こんなのは初めてだ」と目を丸くした。

 2年連続Aクラスによる期待感から申し込みが増え、球団によると、年間指定席の確定見込みは昨年末の時点で7729席に上った。そこから完売へと猛プッシュしたのが、黒田効果だ。復帰が発表された12月27日以降は、年始にかけてさらに問い合わせが殺到。残る約600席が売れた。

 「黒田を見たい、黒田が復帰し、優勝が近くなったと感じるファンの期待の表れだと思う。クライマックスシリーズや日本シリーズまで進めば、チケットが入手しやすくなるメリットもある」

 昨季と比べても年間指定席の需要が高まり、完売にまで至った背景を、松田オーナーはそう分析する。マツダでは今季、13年ぶりの開幕戦、6年ぶりとなるオールスター戦を、それぞれ開催。その2点も完売につながった一要因と見る。

 年間指定席が完売すれば観客動員数が安定し、チーム力にも好影響を及ぼすのは間違いない。昨季は球団初の観客動員数190万超え。今季はその数字を上回る可能性が大きく、24年ぶりのリーグ制覇にも追い風が吹きそうだ。

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2015年1月22日のニュース