楽天・安楽 高校生1軍キャンプ決定一番乗り デーブ監督「手元に」

[ 2015年1月22日 05:30 ]

旧閖上中学校の屋上で取材に応じる安楽

 「一番星」だ。楽天は、仙台市内の球団事務所でスタッフ会議を開き、ドラフト1位・安楽(済美)の春季キャンプ1軍スタートを正式決定。昨秋ドラフトで12球団から指名された(育成含む)高校生48人の中で、一番乗りでキャンプ1軍メンバーに選ばれた。

 非凡な才能を認めているからこそ、手元でじっくり育てたい。スタッフ会議後、大久保監督は「持っているものは超一流。我々は見たいし、手元に置きたい。彼にも勉強してほしい。あくまでメーンは育成」と語り、今回の決定の背景には「英才教育」を施したいとの強い意向があったことを明かした。

 指揮官はキャンプのテーマを「オーダーメード練習」とし、個々が抱えている課題に打ち込める環境を考慮して、1、2軍を振り分け。このため、呼称も1軍首脳陣がいる「久米島班」と2軍の練習施設がある「仲里班」とあえてしている。

 安楽には「即戦力」という視点ではなく、育成に重点が置かれるため、現時点で6、7、12日に組まれている紅白戦での登板予定はない。1軍は13日まで沖縄・久米島でキャンプを行い、14日からは沖縄本島の金武町に移動。オープン戦など本格的な実戦が控える。

 開幕ローテーション入りを大目標に掲げる安楽は「凄くうれしい。右肘や体は完璧に近い状態。アピールして最後まで1軍にいられるようにしたい」と意気込んだ。これまで楽天では田中(ヤンキース)、松井裕が高校生として1軍キャンプに同行し、開幕1軍切符を手にした。安楽もマー君の道を歩めるか、注目だ。

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