マートン これぞサヨナラ!「勝って家に帰りたかった」

[ 2014年6月18日 05:30 ]

<神・日>延長12回、サヨナラ打のマートン(中央)はナインから水をかけられ手荒く祝福される

交流戦 阪神4―3日本ハム

(6月17日 甲子園)
 4時間46分の総力戦を制した。阪神はマートンのサヨナラ打で今季の交流戦初の連勝をマークし、広島を抜いて5月28日以来のリーグ2位に浮上した。
【試合結果】

 延長12回2死一、二塁。マートンがカーターの初球のスライダーを振り抜くと、打球は中越えへ。接戦にけりをつける二塁打に「とにかく勝って家に帰りたかった。ああいう場面は好きなので楽しんでいた。真っすぐにタイミングを合わせていたけど、ポイントを前にしてしっかり芯で捉えられた。打った瞬間、抜けると思った」と声を弾ませた。

 打線は8回に勝ち越したが、9回に呉昇桓(オ・スンファン)がセーブに失敗した。延長に入って10回2死満塁、11回無死一塁と立て続けにサヨナラ機を逸していた。嫌な展開だったが、2死走者なしから鳥谷の四球、新井良の左前打で好機をつくった最後の最後でマートンが勝負強さを発揮した。今季初、自身通算4度目のサヨナラ打。「甘い球はなかなかないので、逃さずに」と抜群の集中力に胸を張り、お立ち台では「おおきに」と日本語で上機嫌に叫んだ。

 この日は2回に中前打、7回には左中間二塁打を放ち、同点の10回2死一、二塁で敬遠されるほど警戒されていた。和田監督は「最後は一番いいバッターに回った。向こうもオーラ、雰囲気を感じていたんじゃないか」と頼もしそうに目を細めた。

 ▼阪神・金田(延長12回2死から6球で1アウトを奪って、2年目でプロ初勝利)いつも投げない場面で投げさせてもらって気持ちだけ負けないように、と投げた。

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2014年6月18日のニュース