巨人・笠原 また救った 杉内危険球退場もピシャリ1勝

[ 2014年6月18日 05:30 ]

<巨・オ>3回、ヘルマンを併殺に打ち取り雄叫びを上げる笠原

交流戦 巨人8―0オリックス

(6月17日 東京D)
 緊急登板で手にした今季初白星。お立ち台に上がった巨人の笠原は「うれしいです。いきなりのことでしたが、一人一人の打者に集中して全力で投げました」と目を潤ませた。

 3回1死で先発の杉内が危険球退場。中盤に備え、ブルペンでキャッチボールを始めたばかりの笠原に声が掛かり、肩が出来上がる前にマウンドへ向かった。「気持ちだけは負けないように」と腕を振った。1メートル91の長身から投げ込む最速148キロの直球が走り、5回まで無失点。力でパ・リーグ首位の打線を抑えた。VTRのような経験も生きた。4月8日広島戦(東京ドーム)。今回と同じ3回1死で内海が危険球退場し、緊急登板。自責点こそつかなかったが、四球が絡んで1点を奪われた。「四球だけは嫌」とかわさずに攻めた。5投手による完封リレーにつなげ、原監督も「左打者の内角にあれだけ投げれば他のボールも生きる」と絶賛した。

 ▼巨人・杉内(プロ初の危険球退場)当ててしまい申し訳ないです。早いイニングでこういう形で降板し、中継ぎ陣に迷惑をかけてしまいました。

 ☆笠原の前回緊急登板 (4月8日 東京ドーム)
広 島
 011 000 002─4
 000 010 000─1
巨 人
 (広)○野村、一岡、永川勝、Sミコライオ―石原
 (巨)●内海、笠原、香月、高木京、青木、マシソン―実松
 [本]堂林(広)

 巨人は1点をリードされた3回1死、丸への頭部死球で先発・内海が危険球退場。後を受けた2番手・笠原は2回2/3を打者11人、2安打無失点の好救援。緊急登板について「足元が落ち着かなかったです」と話した。その後も4投手が継投したが打線の援護なく今季初の連敗を喫した。

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月18日のニュース