東大 ワースト70連敗リーチ 貧打27イニング無得点

[ 2014年4月20日 05:30 ]

<慶大・東大>7回2死二塁のチャンスに初馬(中央手前)は空振り三振に倒れ、東大ベンチのナインもガックリ

東京六大学野球第2週第1日 東大0―7慶大

(4月19日 神宮)
 1回戦2試合が行われ、東大は慶大に0―7で敗れ、10年秋から2引き分けを挟み69連敗となった。20日の2回戦も負ければ、87年秋~90年秋に喫したリーグワースト記録の70連敗となる。法大は今秋ドラフト候補に挙がる石田健大投手(4年)が9回途中まで1失点の好投で立大に3―1で勝利。自身もチームも今季初勝利を挙げた。

 ついに後がなくなった。不名誉な記録を目前に、浜田一志監督は「リーチですね。意識しないと言えばうそになる。70連敗は止めます」と、自らと選手を鼓舞するように話した。

 今季3試合目も本塁を踏めず、27イニング無得点。打線は積極的にスイングするが、逆に相手投手の術中にはまっている。昨秋にノーヒットノーランを喫した慶大・加嶋から4安打は放ったが、わずか100球で料理されてしまった。

 昨年1月に就任した桑田真澄特別コーチの指導を受け、ナインは冬場1日1000スイングをこなしてきた。4番長藤は7回に左中間二塁打を放ったが「競った場面で打たないと意味はない」と言った。

 20日は桑田コーチも視察に訪れる。有井主将は「ファンやOBや応援してくれる人がいる。全力でいく」と切り替えを強調した。打線の援護が過剰に期待できない中、投手陣が最少失点で終盤まで踏ん張ることが記録阻止への最低条件になる。12日の開幕戦で打球を右足に受けた影響などもあり、2回戦の先発に回るエースの辰亥は「いつも通り頑張ります」と静かに闘志を燃やした。運命の一戦。チーム一丸で連敗阻止に向かう。

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2014年4月20日のニュース