ムネリン 初打点のちマイナー降格 指揮官「彼はプロ」

[ 2014年4月20日 05:30 ]

<インディアンス・ブルージェイズ>7回、中前に同点打を放つブルージェイズ・川崎

ア・リーグ ブルージェイズ3―2インディアンス

(4月18日 クリーブランド)
 ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)が18日(日本時間19日)、インディアンス戦の試合後にマイナー行きを通告された。故障者の復帰に伴う措置。7回に今季初打点となる同点適時打を放ち、逆転勝利に貢献した直後の非情通告となった。わずか6日間の「メジャー滞在」となったが、存在感をアピールし、ジョン・ギボンズ監督(51)も再昇格を約束した。

 逆転勝利に沸くブルージェイズのクラブハウスで、ギボンズ監督は川崎に3Aバファローへの降格を告げた。「I’m always ready(私はいつでも準備している)」。落ち込む様子を一切見せなかった背番号66に、指揮官は「彼はプロとして振る舞った。どこでプレーしようが、彼はメジャーリーガーであり、チームの大きな役割を占める」と話し「彼はまた戻ってくる」と2度繰り返した。

 「2番・二塁」で先発出場した川崎はこの日の勝利の立役者の一人だった。1―2の7回1死一、二塁。左腕ゼプチンスキーの初球を積極的に打って出る。痛烈な打球が中前に抜け、今季初打点が同点適時打。次打者が敬遠で歩いた後、4番のエンカーナシオンが決勝の中前適時打を放った。試合前にはバットを1本ずつ手にし「持ったときの感触が大事」と話していた川崎は「いい夜でした。左投手だったし、最高。狙い球を絞ってきっちり打てた」と語った。

 今季も開幕はマイナーで迎えたが、13日にメジャーに昇格。3試合に先発し、12打数3安打、打率・250ながら、15日のツインズ戦でも6回に一挙5点の逆転劇の口火を切っていた。今回は正遊撃手のレイエスが故障者リストから復帰したための措置だが、川崎はメジャー40人枠に入ったままで、今後も入れ替えは可能となる。

 「こういうのがメジャー。今は絶好調だし、下に行っても打ちますよ」。川崎は、いつもように元気のいい言葉で球場を後にした。

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2014年4月20日のニュース