小久保監督が絶賛!広島・菊池、17年WBC代表候補だ

[ 2013年11月12日 09:27 ]

笑顔で帰国する広島・菊池

 台湾戦を3戦全勝で終えた小久保裕紀新監督(42)が11日、広島・菊池涼介内野手(23)を絶賛した。2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパン。そのセンターラインについて、指揮官は守備力重視を打ち出しており、今季二塁手としてブレークした菊池はまさにうってつけ。日本代表の有力候補として期待感を示した。

 赤ヘルの成長株が4年後も日本のセンターラインを引き締める。台湾遠征を終え、帰国の途に就く小久保監督が菊池を絶賛した。4年後に控えるWBC。指揮官は広い守備範囲を誇る23歳が、日本代表の有力候補となる認識を示した。

 その脳裏には、背番号「4」の躍動が鮮烈に刻み込まれていた。「能力の高さにビックリした。陽岱鋼(ヨウダイカン)の(打席の)時には芝生の上で守っていたからね」。打撃面では10打数1安打に終わったものの、驚異的な身体能力を背景にした守備力に目を奪われた。さらに精神力の強さも魅力的なものに映った。

 「4、5月に10個近くエラーをした。エラーをするとボールに触りたくなくなるものだけど、守備機会の日本記録もつくったし、ボールを怖がっていない」

 4年後に控えるWBCへのビジョンを、「センターラインは守備中心で考えている」と描く指揮官。優れた身体能力を持ち、広大な守備範囲を誇る男は、まさしく小久保構想に合致する。

 菊池も大きな財産を得て、帰国の途に就いた。3試合連続でスタメン出場を果たし、守備力と確実な犠打などで侍ジャパンの3連勝に貢献した。大会期間中は日本ハム・中田、楽天・岡島ら、同学年の選手を中心に積極的に交流。「マイナスは一つもない。チームワークをすごく感じられた」と笑顔を見せた。

 この日のうちに秋季キャンプが行われている宮崎・日南に戻り、第3クールが始まる13日から、スイッチ習得に本格的に取り組む。「脚を生かすという意味で言ってもらったと思う。打撃練習の時間が長くなるかも」。新たな可能性を追求するための挑戦。その成果は代表入りへも直結する。

 菊池は4年後について「先に代表を見ると、空回りする。常に成績を残せるように一つ一つやっていきたい」と話した。底知れない潜在能力を持つ男は新たなシーズン、そして大舞台に向け、着実に成長の階段を上る。

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2013年11月12日のニュース