マー君 正力賞に負けない評価、イチロー以来の「特別賞」

[ 2013年11月12日 06:00 ]

楽天を日本一に導いた田中

楽天・田中「正力松太郎賞」特別賞

 楽天・田中に与えられたのは特別賞だった。37年目を迎えた正力松太郎賞において、特別賞は04年に大リーグ記録となる年間262安打したイチロー(当時マリナーズ)以来、2人目となる。

 「球界の中でも権威ある賞を頂き、光栄に感じるとともに、とてもうれしく思います。特別賞ということで、選んでいただいた方に感謝いたします」

 球団を通じてのコメントにも重みが伝わる。今季は24勝0敗と開幕から無敗で最多勝という史上初の快挙を成し遂げた。防御率1・27、最高勝率の投手3冠に沢村賞も獲得。今年から正力賞は1人との取り決めがあり、さらに選手は個人タイトルがあることから、星野監督に正力賞は譲った。しかし、昨年、10分だった選考時間は30分に及ぶなど、正力賞に負けない評価だった。賞金300万円を贈られる田中も「自分自身としても、なかなか受賞することができない、大変価値のある賞だと思っていました。それゆえに喜びもひとしおです」とかみしめた。

 2日の日本シリーズ第6戦で160球を投げ、翌3日の第7戦でも9回に登板し胴上げ投手となった。ここまで静養に努めてきたが、12日に都内でチームに合流。アジアシリーズを戦うチームの一員として台湾へ向かう。星野監督は「試合は投げさせない」との方針を決定しているが、大リーグ移籍問題と併せて、台湾でも注目を集めることになりそうだ。

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2013年11月12日のニュース