長嶋氏 園遊会で天皇陛下と川上さん談義

[ 2013年11月1日 06:00 ]

秋の園遊会でプロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さん(右から4人目)と歓談される天皇、皇后両陛下

 10月28日に老衰のため死去した元巨人監督の川上哲治氏(享年93)の東京都世田谷区の自宅に31日、巨人・原監督や長嶋終身名誉監督らが次々と弔問に訪れた。

 午前10時すぎ。原監督は神妙な面持ちで川上氏の自宅を訪れた。長男でノンフィクション作家の貴光さん(67)によると、原監督は30日の日本シリーズ第4戦(東京ドーム)で両軍とも喪章を着けてプレーしたことについて、楽天・星野監督からも提案があったことを明かした。帰り際、遺族から「(日本シリーズ)頑張ってください」と声をかけられると、「ありがとうございます」と頭を下げ、東京ドームに向かった。

 午後3時45分ごろには、長嶋氏も弔問。その約2時間前には赤坂御苑で開かれた秋の園遊会に出席。天皇陛下が「川上哲治さんが亡くなられて…」と述べられると、「本当に野球が好きで、本当に男らしい方」と惜しんだ。川上氏の自宅では思い出話に花を咲かせ、貴光さんらには「93歳まで生きて本当にすごいよね。大往生だね」などと話しかけた。故人に尊敬、感謝の念を込めて長い間、祈りをささげた。この他、柴田勲氏や倉田誠氏らV9戦士も弔問に訪れ、「打撃の神様」の死を悼んだ。

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