宮国も沢村もダメ…巨人 ポストシーズン先発4番手いない

[ 2013年9月19日 06:00 ]

<中・巨>2回無死一塁、高橋周(奥)の打球にジャンプする宮国

セ・リーグ 巨人2-3中日

(9月18日 ナゴヤD)
 優勝マジックが3で足踏みしたこと以上に不安が残った。巨人先発の宮国が4回途中2失点で降板し、3番手の沢村は7回に森野に決勝ソロを被弾した。「反省を次につなげなければということですね」。原監督は2人の投球をこう評したが、日本一連覇を目指すポストシーズンに向けては気がかりな敗戦となった。

 2人とも短期決戦ではやってはいけないミスを犯した。宮国は1点を先制した直後の4回、先頭の和田への四球からリズムを崩した。1死満塁から田中に同点の中犠飛。続く代打・平田には死球、大島にも押し出し四球で勝ち越し点を与えた。「点を取ってもらった後で意識しすぎた部分もあった」と反省した宮国に、原監督は「みんなが守っているわけだから。独り相撲のように見えましたね」と厳しかった。

 6日の阪神戦(甲子園)での先発の後、中継ぎに配置転換した沢村は一発に泣いた。こちらも高橋由の10号ソロで同点となった直後の7回、先頭の森野に3ボール1ストライクから右翼席に運ばれた。中継ぎ4試合目で初めて失点し、10敗目。沢村は「3ボールにして、ホームランを打たれる状況をつくってしまった。ああいうところで抑えないと」とうつむいた。

 ポストシーズンでは先発は最大5枚が必要。2桁勝利を挙げた内海、杉内、菅野は当確だが、4人目以降は流動的だ。宮国、ホールトンに加え、中継ぎで復調を目指す沢村、2年目左腕の今村で残り2枠を争っているが、その筆頭候補の2人が当確ランプをともすには不十分な内容だった。

 名古屋での胴上げはなくなり、最短優勝となる21日は本拠・東京ドームでの広島戦。「目の前の試合をしっかり戦うだけ」と繰り返す原監督だが、不完全燃焼の面持ちで球場を後にした。

 ≪21日Vの条件≫巨人が敗れ、阪神が勝ったため巨人のマジックナンバーは3のまま。最短優勝決定日は21日に持ち越しとなった。同日に巨人が優勝する条件は(星取は順不同)
(1)巨人が19、21日○○で阪神が●●、●△、●○、△△
(2)巨人が○△で阪神が●●、●△
(3)巨人が△△か○●で阪神が●●
 これらのケース以外は22日以降に優勝決定がずれ込む。

続きを表示

この記事のフォト

2013年9月19日のニュース