楽天 不屈のAJ 逆転負けも気勢5打点 勝者のメンタリティーを

[ 2013年9月19日 06:00 ]

<楽・ソ>9回1死満塁からジョーンズは1点差に迫る適時二塁

パ・リーグ 楽天10-11ソフトバンク

(9月18日 Kスタ宮城)
 試合後も、楽天・ジョーンズの目はギラついていた。「決してギブアップしない戦いができた」。救援陣の大乱調で終盤3イニングで9点を奪われ、6点差をひっくり返された。それでも、メジャーで修羅場をくぐってきた男は絶対に諦めない。8―11の9回1死満塁で、1点差に迫る強烈な左翼線二塁打。本拠地のスタンドを、最後まで沸かせ続けた。

 「俺は、若い選手に“勝者のメンタリティー”を伝授したいんだ」――。そう言い続ける助っ人はバットで、行動で自らの言葉を証明し続けている。初回1死一、二塁では「完璧なスイングで打てた」と先制3ラン。左中間後方、新設された仮設スタンド「栗駒」の手前で大きく弾む飛距離130メートルの圧巻アーチだった。9回の2点打と合わせ自己最多タイの5打点。加えて2四球も選び、打率・239に対して出塁率は・390を誇る。

 ブレーブスなどメジャー17年間で実に11度もプレーオフに出場。その経験を、伝道師として異国の地で若い楽天ナインに伝えたい。ジョーンズはそれこそが自分の仕事だと信じている。練習中から選手だけでなく、星野監督とも積極的にコミュニケーションを取る。「ホンマに(マギーとの)2人は何より性格がいいんや」と指揮官。試合中にもベンチ内で熱心に野球談議を交わし、「ボス、あの守備位置でいいのか?」などのアドバイスをする時まである。

 あと一歩届かずに黒星を喫し、マジックは9のまま。ジョーンズは「またしっかり準備をしてファイトするだけだ」と力を込めて帰りの車に乗り込んだ。58本塁打を放ったヤクルトのバレンティンの兄貴分で、同じ出身地のオランダ領キュラソー島の、もう一人の英雄。最後まで諦めずに戦う。そのことにこそ、意味がある。

 ▽松井(楽天)通算350二塁打 18日のソフトバンク22回戦(Kスタ宮城)の5回に武田から放って達成。プロ野球38人目。初二塁打は西武時代の95年7月23日のロッテ戦。

 ▼楽天・松井(5回に走者一掃の右中間二塁打で通算350二塁打)みんなでつないでくれたチャンスで打てて良かったが(敗戦が)悔しい。切り替えていくしかない。

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