マートンがコイ退治17号 9得点に打撃コーチ「やっとうみが出た」

[ 2013年9月19日 06:00 ]

<広・神>4回2死二塁、左越え2ランのマートンはナインに迎えられる

セ・リーグ 阪神9-1広島

(9月18日 マツダ)
 13安打9得点での連敗ストップ。3連敗中の得点は0、0、1。さらに9月に入って試合前まで14試合中9試合が2点以下と極度の得点力不足だっただけに、阪神・水谷チーフ打撃コーチは「やっとうみが出た」と表現したが、マートンの心中も同様だった。

 「打てるボールをしっかりと打ち返すことができたよ。内角にうまく反応できた」

 4回2死二塁。初球の直球を逃さずフルスイング。打球は左翼席上段へ突き刺さった。10年に並ぶ自己最多の17号2ランで、前回対戦の8月30日(甲子園)で8回を3安打無得点に抑えられた広島先発・野村を、マウンドから引きずり降ろした。

 2回2死二塁では中前適時打。6、8回にも安打。最近はインパクトの瞬間に体が浮き上がってしまい、低めの球への対応が悪かった。水谷コーチから「沈むくらいで打たないと」と助言されていた中で、約2週間ぶりのマルチ安打。そればかりか、5月23日のロッテ戦(QVCマリン)以来、今季3度目の4安打の固め打ちとなった。

 14日のヤクルト戦(神宮)では、本塁上のクロスプレーで捕手・相川ともみあい、相川の暴力行為に応戦したとして退場処分。同時に1試合の出場停止処分を受け、復帰2戦目の大爆発だった。

 「いいゲームができてよかったね」。

 CSでの「再戦」に向け、大きな1勝を短い言葉で振り返った。

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2013年9月19日のニュース