マー君超えもある!?藤浪、年俸大幅アップ確実!集客力も査定に

[ 2013年9月10日 07:39 ]

来季年俸の大幅アップが見込まれる阪神・藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)の来季年俸が大幅にアップすることが9日、分かった。ルーキーイヤーは目下、10勝(5敗)。クライマックスシリーズ(CS)も含めれば、あと6試合の先発登板が可能で、さらに成績を伸ばしそうだ。1年目に11勝(7敗)した2007年の楽天・田中は2年目年俸が6000万円に。CSまでの活躍で、マー君超えをうかがう。

 黄金ルーキーにふさわしい、バラ色のオフが訪れそうだ。藤浪は高卒1年目ながら、今季ここまで10勝。先発ローテーションの一角として堂々の活躍を見せ、ヤクルト・小川、巨人・菅野との新人王レースにも加わっている。この日までに、球団幹部が来季年俸について言及。今季年俸1500万円からの大幅アップが確実となった。

 「上がるでしょう。2桁勝っているんだからね。活躍した選手はガーンと上げてやりたい」

 球団によって査定方法は全く異なるため一概には言えないが、参考材料はある。楽天・田中は07年の1年目に11勝し、年俸1500万円から6000万円まで上がった。1999年に16勝(5敗)だった西武・松坂(現メッツ)は1300万円から7000万円までジャンプアップしている。

 「5000万円? それぐらいにはね」

 先の球団幹部が明かしたように、現状の成績だけでも藤浪の来季年俸は5000万円前後の攻防とみられる。次回登板は14日のヤクルト戦(神宮)が濃厚で、そこから中6日ペースで行けばシーズン中はあと4試合に登板できる。阪神の査定ではレギュラーシーズン同等の扱いとなるCSも、勝ち進めば2試合に先発でき、最大で6勝の上積みが可能だ。「10+6」で「16勝」。今後の活躍次第では、マー君の6000万円を超える可能性は十分にある。球団幹部が続ける。

 「野球以外の部分もあるから」

 藤浪は観客動員数での貢献度も大きい。登板日がほぼ土、日曜日であるとはいえ、甲子園球場8試合の平均は4万5933人。逆に藤浪の登板日をのぞいた甲子園球場の平均観客数は4万1280人と、実力だけではなく抜群の集客力、人気も査定に反映されそうだ。

 もちろん、首脳陣の信頼も揺るぎない。中西投手コーチは「一番は勝ち星。新人王も一生に一回の賞。チャンスがあればね」とさらなる進化に期待。現場のバックアップも受けながら、球史に名を刻む昇給を目指す。

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2013年9月10日のニュース