和歌山箕島球友会 故尾藤氏にささぐ7年ぶりV

[ 2013年9月10日 06:00 ]

7年ぶり2回目の優勝を決め西川監督を胴上げする和歌山箕島球友会ナイン

スポニチ後援第38回全日本クラブ野球選手権大会最終日

(9月9日 西武ドーム)
 決勝が行われ、和歌山箕島球友会(西近畿)がミキハウスREDS(東近畿)を2―0で下し、06年大会以来2度目の優勝を飾った。三宅悠投手(26)が6安打完封と好投。守備も無失策で元箕島の監督を務め、チームの顧問だった故尾藤公氏の教えを忠実に守った。同チームは第39回社会人野球日本選手権大会(10月28日開幕、京セラドーム)の出場権を獲得した。

 チーム創設時から顧問を務め、2年前に死去した箕島の元監督・故尾藤公氏にささげる7年ぶり2度目の優勝。西川忠宏監督は目に涙を浮かべた。箕島が77年センバツ優勝時に4番を務めた指揮官は、今でも「尾藤野球」を追求している。

 「“野球は流れや。流れを逸したら負ける”と教えられてきた」。守備や走塁のミスをせず相手に隙を与えない。それが名将の教えだった。

 この日は先発の三宅悠が6安打完封。守備も無失策と完璧な内容で師の教えを忠実に守った。試合が動いたのは0―0の8回。2死二塁から高橋孝、山口が連続適時打を放ち2点を挙げ、我慢比べを制した。

 「尾藤さんの野球に一歩近づいた」と指揮官。今度は3度目の出場となる日本選手権で、企業チームを相手に悲願の初勝利を目指す。

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2013年9月10日のニュース