モーガン 来日初猛打ショー 別人格「T」お待たせ覚醒

[ 2013年6月16日 06:00 ]

<西・D>3番で来日初の猛打賞だ!ヒーローインタビューで絶叫するDeNA・モーガン

交流戦 DeNA7-2西武

(6月15日 西武D)
 凱旋のベンチ前に並ぶT、T、T…。DeNA・モーガンは左手のひらに右手を垂直に当ててTの字をつくり、出迎えるチームメートとタッチを交わした。

 オリジナルのTタッチ。陽気な助っ人は試合になると「トニー・プラッシュ」という別人格になる。野球はエンターテインメント。ファンを楽しませるために明るく、攻撃的な選手になりきる。「T」はその頭文字だ。

 この日のモーガンは確かに別人格だった。初のDHで60日ぶりの3番に戻って大活躍。初回に左翼線二塁打を放てば、3回1死一、二塁では牧田の初球、内角低めのチェンジアップを捉えた。右翼席に飛び込む逆転2号3ラン。「狙ってた」というのは冗談で「ラミちゃんと話して、センター方向へ打ち返そうと思っていた」という。

 5回には一塁線に得意のドラッグバントを決めて来日初の3安打。「残り2打席、意識はしたけど…」。三振と捕邪飛でサイクルヒットはならなかったが、ここ6試合では23打数11安打、打率・478と覚醒した。

 「一番大きいのは試合に出られていること。タイミングを外してくる日本の投手に合わせられるようになった。もともとスロースターター。6月にエンジンがかかり、7月に全開になるんだ」

 これまた来日初のお立ち台では「チームメートとファンの皆さん、この2カ月待ってくれてありがとう」と言ってスタンドに向かって唇を突き出したT。別人格が続けば頼もしい。

 ▼DeNA・中畑監督(モーガンの3番・DH起用がズバリ)開幕当初とは違って自分の力で取った3番。結果でそれを実証してくれた。

 ▽トニー・プラッシュ モーガンは自ら複数の人格を持つと公言し、試合では「トニー・プラッシュ」「T―ドット」などの別人格の男になるという。ユニホームに着替え、グラウンドに足を踏み入れれば「闘士」に変身する。11年に地区シリーズを制した際には興奮のあまりテレビカメラに向かって放送禁止用語を連発した。

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