マエケン　ガックリ復帰戦　２週間ぶり７回１／３、５失点

＜日・広＞８回、降板した前田健（左）は野村監督に声をかけられる

交流戦 広島１－５日本ハム

（6月15日 札幌Ｄ）
　右脇腹痛から復帰した広島・前田健がルーキーの一打から崩れた。

　７回まで中田のソロアーチによる１点に抑えていたが、８回１死一塁で大谷にチェンジアップを左中間二塁打され、２死満塁から稲葉に決勝の２点二塁打を浴び降板。７回１／３を５失点で敗戦投手となり通算１０００投球回を白星で飾れなかった。

　「（大引への）四球が痛い。つながれて二、三塁になったのが…」

　最速１５１キロの直球に切れ味鋭い変化球を駆使し、故障明けとは思えない快投を見せていた。８回、先頭の陽岱鋼（ヨウ・ダイカン）から三振を奪うなど毎回の１０Ｋ。大谷に対しても得点圏に走者を置いた１、３回はともに三振を奪い、格の違いを見せつけていただけに、野村監督も「変化球が抜けた。感覚的なものかな」と首を傾げた。チームの連勝も５でストップ。うつむいて足早にバスに乗り込む姿が、マエケンのショックの大きさを物語っていた。

　▽前田健（広島）通算１０００投球回　１５日の日本ハム２回戦（札幌ドーム）で達成。プロ野球３３４人目。初登板は０８年４月５日の横浜（現ＤｅＮＡ）戦。