俊介 初先発で4回零封、WBC流調整実り開幕ローテ確実に

[ 2013年3月6日 06:00 ]

<楽・ロ>楽天戦に先発し、4回無失点のロッテ・渡辺

オープン戦 ロッテ2-0楽天

(3月5日 ほっと神戸)
 地面から浮き上がるように飛び出したロッテ渡辺のスライダーは鋭くブレーキがかかって曲がっていく。初回2死一、二塁のピンチで、マギーのタイミングを外し、力のない二直に打ち取ると、4回もスライダーで三ゴロに仕留めた。メジャー通算61本塁打の大砲を手玉に取った。

 オープン戦初先発で4回3安打無失点。「公式戦の感覚で野手や走者との間合いやテンポを意識した。思ったよりすんなりと、先発の間合いで投げられた」。打者のベルトより上に浮き上がってくる直球でファウルにさせ、スライダーとカーブがウイニングショットとなった。2月23日の中日戦(北谷)も3回2安打無失点で、2試合連続無失点とベテラン健在をアピールした。

 WBC流調整で開幕ローテーション入りをほぼ確実にした。4勝4敗に終わった昨季の不振の原因は調整ミス。キャンプから何度も100球以上を投げ込んできたが、「5月に疲れが出て練習量を落とすしかなかった。若いつもりでやっていても、体は老いているからね」。その反省を生かして、昨年11月からブルペン入り。これは06年WBCを控えた05年オフに取り組んでいた調整法で、今春キャンプは5日目に最多157球を投げてからは球数を抑えてきた。

 「11月から継続してブルペンに入って、キャンプでは練習量を少し抑えた。今のところは順調にきている」。今季は13勝を挙げた08年以来の2桁勝利を狙う。「先発の役割を期待している」と伊東監督の期待も大きい。「先発ローテで投げるのが一番チームに貢献できる。クビになるかもという危機感は常に持っている」。背水の陣で13年目に挑むサブマリンの目は輝いていた。

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2013年3月6日のニュース