中畑監督に特別感謝状、11年5月に震災復興の自衛隊員激励

[ 2013年3月6日 06:00 ]

杉山1等海佐から感謝状を受け取るDeNA・中畑監督

 DeNA・中畑清監督(59)は5日、東日本大震災の復興作業に従事する自衛隊員を激励したことで、横浜スタジアムを訪れた自衛隊神奈川地方協力本部長の杉山義和1等海佐から特別感謝状を贈呈された。

 福島県矢吹町出身。監督就任前の11年5月17日に津波で壊滅した、福島県いわき市の豊間地区を訪れ、がれき撤去作業に励む自衛隊員を激励した。この行動に防衛省と自衛隊が感謝の意を示し、この日、小野寺五典防衛相の代理を務めた杉山1等海佐から「隊員が苦しい状況の激励に感謝している。ベイスターズを応援しています」と言われた。指揮官も「私が隊員の皆さんに感謝したい。学校の体育館の板張りが砂だらけだったのに、取り除いてピカピカにしていた。感動して涙を流したのを覚えている」と頭を下げた。

 酪農を営む中畑監督の実家は震災の影響で原乳が出荷できず、倒産寸前まで追い込まれた。震災から間もなく2年たつが、復興への思いは忘れたことはない。就任1年目の昨年は最下位。「風化させないことが大事。東北出身の監督として一試合でも多く勝って笑顔を届けたい」と決意を口にした。

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2013年3月6日のニュース