高木監督「きょうはエラい人出ないの?避けやがったな」

[ 2013年3月6日 12:15 ]

<神・中>ベンチで戦況を見つめる高木監督

オープン戦 中日5-13阪神

(3月5日 鳴門)
 想定外の大敗にモリミチ節が全開だった。「すごいやない? 今のメンバーのままの方がいいんじゃない?」

 福留も西岡もいない、若手主体の猛虎軍に計20安打を浴びて大量13失点。23被安打15失点した2月16日の練習試合(北谷)に続く、対阪神2試合連続の大敗に高木監督は笑顔すら浮かべながら、若虎を褒めちぎるだけだった。

 ローテ候補の背信投球が誤算だった。昨年5勝をマークし、先発の一角を期待する岩田が先制直後の2回に逆転を許し、4回には10安打を浴びて一挙7失点。さらにこの回をまっとうできず2死満塁の場面でバッテリーを交代したことが、指揮官の唯一の怒りの表現だった。

 若虎賛辞はまだまだ続く。「彼は期待されているんじゃないの? シーズン中でもある程度、打っとったし。ただ守るところがあるのかな?」。5安打を放ち、特に目についた森田を絶賛した。

 “驚異の71歳”は試合前から絶口調だった。「きょうはエラい人は出ないの?」。福留が遠征から外れていることを知り「避けやがったな…」と不敵な笑み。自軍はほぼベストメンバーでオープン戦を戦っているが「明日(甲子園)はこっちがメンバーを下げるか」とジョークを見舞った。

 若虎に比べ、途中出場の若竜達は物足りない結果に終わった。自軍の若手は?の問いに「そんなことは言いません。みんな成長しています」とぼやきは封印。精いっぱいの強がり?を示して、悠然と球場を後にした。

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2013年3月6日のニュース