“あと1本”出なかった侍ジャパン 山本監督「つながらなかった」

[ 2013年3月6日 23:21 ]

8回、キューバにリードを許す展開に、ベンチでさえない表情の阿部(左端)や山本監督(左から4人目)ら

WBC1次ラウンドA組 日本3―6キューバ

(3月6日 ヤフオクD)
 反撃が遅すぎた。0―6の9回、キューバ投手陣の制球の乱れに乗じて3点を奪った侍ジャパンだが、最後は途中出場の相川(ヤクルト)が空振り三振に倒れてゲームセット。3連覇への最初の関門だった1次ラウンドは2勝1敗のA組2位での通過となった。

 「最後は粘ったが、それまでタイムリーが出なかった。チャンスはあったが、つながらなかった」と山本監督。

 指揮官の言葉が示す通り“あと1本”が出なかった。6回まで毎回走者を出し、2、3、4、6回は得点圏に走者を進めたが、ホームは遠かった。2、4回の2死一、二塁はともに松田(ソフトバンク)が空振り三振。6回1死一、三塁では稲葉(日本ハム)が投ゴロ併殺に倒れた。

 逆に投手陣は簡単に失点した。先発の大隣(ソフトバンク)が3回にトマス左越えソロを浴びて先制を許すと、4回から登板した田中(楽天)はわずか5球で1点を失い、6回に登板した沢村も5球で1失点。今村がダメ押しの3ランを被弾。山本監督は「キューバ打線の速球を打ち返すパワーは大したもの」と相手打線を称えたが、1点を争う国際舞台での投球としては、あまりにも不用意だった。

 ただ、この敗戦で3連覇への道が断たれたわけではない。すでに2次ラウンド進出は決まっており、2次ラウンド初戦の相手がB組1位に台湾に決まっただけのこと。指揮官は「(台湾戦は)また次の戦いが始まるという気持ちで臨みたい」と前を向いた。

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2013年3月6日のニュース