5連続Kだ!マー君に復調の兆し「今までとは違う手応え感じている」

[ 2013年3月6日 23:32 ]

キューバ戦の4回から登板した田中

WBC1次ラウンドA組 日本3―6キューバ

(3月6日 ヤフオクD)
 侍ジャパンのエースとして期待される男が忘れかけていたモノを思い出した。日の丸を背負う重圧も、滑るとされるWBC球も、そして球数制限も関係ない。ただガムシャラに目の前の相手を倒す。それに気付いた時、田中(楽天)は本来の投球を取り戻していた。

 0―1の4回から登板し、5球で簡単に1点を失った。先頭のフェルナンデスに中前打を許すと、続く4番・セペタに右中間を破られ、キューバに追加点を与えてしまう。だが、そこから一変。鬼気迫る表情で打者に立ち向かった。5番・アブレウを146キロの内角速球で見逃し三振。続くA・デスパイネにはバットを折りながらも左前に運ばれたが、先制本塁打を放ったトマスから圧巻の5者連続三振。結局、2回を投げ、6つのアウトを全て三振で奪った。

 「相手がストライクからボールになる変化球を振ってくれた。今までとは違う手応えを感じている。状態は上がっていると思う。最後は腕を振って投げられた」と田中。

 ブラジルとの開幕戦で精彩を欠き、この日もいきなり失点した。だが、前回登板とは明らかに違う。田中自身にとっても、復調を期待して救援起用した首脳陣にとっても2次ラウンドへ、光の見えたマウンドだった。

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2013年3月6日のニュース