稲葉、長野が居残り特打 浩二監督は期待「これで目覚めるだろ」

[ 2013年3月6日 06:00 ]

居残り特打をする稲葉

WBC1次ラウンドA組 日本―キューバ

(3月6日 ヤフオクドーム)
 打撃不振の稲葉(日本ハム)と長野(巨人)が居残り特打で打ち込んだ。午前8時半からの全体練習は約2時間。そこから大半の選手が宿舎に戻るまで、約20分間打ち続けた。実戦8試合で稲葉は17打数無安打、長野は27打数2安打の打率・074。首脳陣が総出で指導し、山本監督は「2人が良くなってほしいという気持ちから。朝早かったけどこれで目覚めるだろ」と期待を寄せた。

 その内容は独特。稲葉は立浪打撃コーチの助言で、打席の中で投手方向に「1、2の~3」と歩きながらフリー打撃を行った。「の」の部分でゆっくりと大きく右足を上げた。軸となる左足に体重を乗せ、間をとって球を呼び込むのが狙い。稲葉は「安打を欲しがり、打撃フォームが小さくなっていた。自分から打ちにいき、間が取れないからボール球にも手を出してしまう」と説明した。

 長野には、同じ右打ちの梨田野手総合コーチがスイングの始動する前から軸の右足に体重が乗っている点を指摘した。「踏み込んで打てていない。一度左足に体重を乗せてから、軸足の右足へ移すように」と指導。ともに突貫工事だが、打撃フォームを微調整した。上位打線の調子が上がってきただけに、左右の強打者である2人の復調が、今後の戦局の鍵を握る。「あす、頑張ります」。長野は短い言葉に決意を込めた。

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