DeNA井納3回零封 中畑監督「名前通り、いーのー」

[ 2013年2月25日 06:00 ]

<D・ロ>好投するDeNA先発の井納

オープン戦 DeNA7―5ロッテ

(2月24日 宜野湾)
 つかみどころのない性格、そのままの投球だった。その象徴がカーブだ。オープン戦初登板したドラフト3位・井納は大きな弧を描く110キロ台の「遅球」を効果的に操った。

 「スプリットが一番の武器だけど、カーブで空振りを奪えたのが自信になった」。先発で3回3安打無失点。スライダーとスプリットの制球に苦しんだだけにカーブが生命線となった。2回には先頭のサブローを同球種で空振り三振。最速144キロの直球で緩急をつけ、二塁を踏ませなかった。

 1メートル88の長身でNTT東日本時代に付いたニックネームはイノビッシュ。ダルビッシュと名前が組み合わさっているが、本家とは違い、精度の高い変化球で内野ゴロの山を築く軟投派だ。投球以上に強烈な印象を与えるのが個性的な性格。友利投手コーチは証言する。「あいつは宇宙人。宇宙と交信している」。新人合同自主トレの練習後にはグラブを2つ重ねてバットで叩き、「はい、バナナの叩き売りだよ!」と絶叫。そのパフォーマンスはスベったが、規格外の天然キャラだ。

 試合でもこんな場面があった。3回に社会人時代の先輩・清田に強烈な強襲打を浴び、足を気にするそぶりを見せた。だが、慌ててマウンドに向かった友利コーチに「グラブに当たりました」と苦笑い。同コーチが「なら捕れ!」と怒って、胸を小突こうとすると逃げるようなしぐさを見せ、スタンドの笑いを誘った。

 前日のオリックス戦(宜野湾)で3回無失点の2位・三嶋に続く好投。中畑監督も「やっぱり名前通りでしょ。いーのー」と喜んだ。「監督の要求も高くなる。スプリット、スライダーを修正しないと」と井納。慢心はない。先発候補へ、一風変わった男が名乗りを上げた。

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