森福「僕の持ち味」本番想定、左打者ワンポイント封じ

[ 2013年2月25日 06:00 ]

<オーストラリア・日本>6回2死一、二塁、沢村(15)に代わってマウンドへ向かう森福

侍ジャパン壮行試合 日本10-3オーストラリア

(2月24日 京セラドーム)
 絶好の試運転だ。4点差の6回。沢村が2死から走者を2人出すと、変則左腕・森福に出番がやってきた。山本監督にも迷いは一切ない。

 「本戦さながらのランナーがいる場面で左のワンポイント。本戦につながると思います」

 森福は自分の役目を十分に理解している。2死一、二塁で代打に左のロバーツ。「外に(ストライクゾーンが)広く、バッターもベースから離れて立っていた」。打者を観察し、長打は許されない状況も考え、外角で勝負した。初球は外角低めの直球でストライク。直球、シュート、スライダーがボールで打者有利のカウントになり、5球目は4球目と同じ117キロスライダーをストライクゾーンへ投じた。

 ただし、手の出やすいコースから外へ逃げるスライダー。プレートの左端を踏んで投げる森福が得意とする球で、狙い通り投ゴロに仕留めた。昨年11月のキューバ戦(札幌ドーム)は全て右打者との対戦。「やっと左打者と対戦できたし、内容もよかった。あの投球が僕の持ち味です」。

 3回から準備し、絶好の場面で登板させてくれた首脳陣に応えた。森福が「侍の妖刀」として出陣態勢を整えた。

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