東浜は最速136キロでも抑える 2回1安打無失点

[ 2013年2月25日 06:00 ]

<ソ・西>2回を無失点に抑えたソフトバンク・東浜

オープン戦 ソフトバンク2―1西武

(2月24日 宮崎アイビー)
 これが真骨頂だ。打てそうで、打てない。点を取られそうで、取られない。2回1安打無失点。ソフトバンクの東浜が持ち味を存分に発揮してオープン戦初登板を終えた。

 「今までと違うユニホームの相手と対戦なので、朝から楽しみにしていました。結果にこだわらずにやろうと。どの球が通用するかなどを試しました」

 3回から2番手として登板。先頭の金子にいきなり右前打を許した。並の新人なら慌てる場面。ところが星孝の犠打で1死二塁とされ、得点圏に走者を背負っても平然としていた。永江をツーシーム、浅村をスライダーでそれぞれ投ゴロ、中飛に打ち取った。いずれも初球。打ち気にはやる打者心理を完全に読み切った。理想は「10安打完封」。本来の粘り強さを披露した。

 この日の最速は136キロ。それでも抑えた。東都大学リーグで史上最多の22完封を記録した実績通りの投球。大学時代の恩師、亜大・生田勉監督は「彼にとってオープン戦や紅白戦は、球に打者がどう反応するか、などを試す時期」と明かす。東浜がプロでも大学時代と同じ調整をすると予想していた指揮官は「決してふざけているとか、(プロを)なめているとかではないので誤解のないように」と事前に球団側に連絡していたという。

 見守った秋山監督は「持ち味を出した」と納得の表情。黄金ルーキーが、まずは順調な一歩を踏み出した。

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