明徳・馬淵監督40勝 配球読んで倉敷商・西を攻略

[ 2012年8月22日 06:00 ]

<倉敷商・明徳義塾>ベンチから指示を出す明徳義塾・馬淵監督

第94回全国高校野球選手権準々決勝 明徳義塾4―1倉敷商

(8月21日 甲子園)
 甲子園通算40勝。名将の常総学院・木内幸男前監督に並ぶ歴代5位の白星を挙げた明徳義塾・馬淵史郎監督は、持ち前の洞察力で倉敷商のエース西を攻略してみせた。

 西はシンカーが得意球。それを武器に2、3回戦では2桁三振を奪っていた。そこで「シンカーを投げる前やカウントが悪くなると直球がくる。それを狙え。少々ボールでも打っていけ」と指示を徹底。4回に打順が7番から5番に上がった宋(そん)が中越えに同点ソロを放つと、一気に突き放した。投げては1失点完投し、打っても6回、8回に適時打を放った福は「打ったのは2本とも真っすぐ。シンカーを振らなくて(西は)投げづらそうだった」と、してやったりだった。

 ベスト4は優勝した02年以来10年ぶり。準決勝では今春のセンバツ覇者・大阪桐蔭と激突する。6月の練習試合では4―1で勝ち、今年唯一の黒星をつけた。馬淵監督は「横綱と前頭の戦い。ただ私が勝手に思っているのは、甲子園で2試合続けていい投球をする投手はいない」と言った。40勝監督の頭の中で藤浪攻略は既に描かれている。

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2012年8月22日のニュース