吉川 1857日ぶり完封!吹っ切れた栗山監督の言葉

[ 2012年8月12日 06:00 ]

<西・日>2安打完封で勝利し、栗山監督(左)に祝福される日本ハム・吉川

パ・リーグ 日本ハム3-0西武

(8月11日 西武D)
 球数が120球を超えても球威は衰えなかった。日本ハム・吉川は9回2死から代打の中村に対し、強気に攻める。初球、この日の最速に並ぶ151キロを投じると、5球目まで直球を続け、最後はスライダーで空振り三振。その姿には凄みさえ漂った。

 「今まで四球、四球と言われてきたので無四球はうれしい。しっかり打者に向かっていくことだけを考えた」。広陵から入団1年目、07年7月12日のオリックス戦(札幌ドーム)以来1857日ぶりの完封を、自身初の無四球で飾った。

 許した安打は初回の秋山の遊撃内野安打、8回のオーティズの左前打の2本だけ。三塁も踏ませなかった。昨季までは変化球の制球に苦しみ、ストライクを取りにいった直球を打たれるパターンの繰り返し。結果が出なければ即2軍に落とされるというプレッシャーにも押しつぶされた。

 今季は開幕前に栗山監督から「今年駄目ならユニホームを脱がす」と言われた一方で「打たれてもローテーションから外さない」と約束された。気持ちが吹っ切れた分、腕が振れるようになった。さらに初出場した球宴ではロッテ・成瀬ら左腕と話すことで「直球の意味」を理解。ただ投げ込むだけでなく、場面に応じてどこに意図を持って投げ込むかを学んだ。

 敗れれば首位陥落の可能性もあった一戦で、リーグ一番乗りの50勝をプレゼントしてくれた左腕に、栗山監督は「意味ある試合をよく獲ってくれた」と称えた。自身初の2桁勝利に王手をかけ、防御率も再び1点台に戻した吉川は「でも、ピッチャーの理想は完全試合。それを目指していかないと」と、どこまでも貪欲だった。

 ≪リーグ50勝一番乗り≫吉川(日)が2安打無四死球で完封勝利。完投、完封とも07年7月12日オリックス戦以来5年ぶり2度目、無四死球試合は自身初。これで日本ハムは前回優勝した09年以来、3年ぶり6度目のリーグ50勝一番乗り。シーズン100試合未満で到達したシーズンは、過去15度中4度の優勝を含め14度Aクラス入りしている(前後期制時は除く)。

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