戻ってきた!中田、猛打賞&稲葉祝砲12号ソロ

[ 2012年8月4日 06:00 ]

<日・楽>8回無死、ソロを放ち笑顔でベンチに迎えられる日本ハム・中田

プロ野球 パ・リーグ 日本ハム7-0楽天

(8月3日 札幌D)
 力みがないフォームでも、打球の勢いは衰えぬまま左中間スタンドに突き刺さった。失投は逃さない。日本ハムに怖い中田が戻ってきた。

 「糸井さんが目の前でホームラン打ったし、とにかく力まないように、しっかり次につなげようということを考えていた。うまく引っかかってくれた」。試合を決めた8回の12号ソロは、2ストライクから佐竹の127キロシンカーに体勢を崩されながら、下半身の粘りでバットに力を伝えた。

 7月15日の楽天戦(Kスタ宮城)はこの日の先発と同じ辛島相手に3打数無安打2三振。変化球を強振して術中にはまっただけに、この試合の課題は「見極め」とした。ボールになる低めの変化球にバットを止め、際どいコースの直球はファウルでしのいだ。2、4回の左前打はいずれも代名詞のフルスイングではなく、ミートに徹した。

 どうしても打ちたい理由があった。この日は稲葉の40歳の誕生日。前半戦から不振続きで悩んでいた際、何かとアドバイスを送ってくれた大先輩へ中田なりのプレゼントとなった。日頃はいじられ役の中田だが、最近では遠征先の宿舎ホテルで稲葉を待ち伏せして驚かせたりと仕返しもするようになった。「あいつもやるようになったよね」と稲葉は話すが、この日は仕返しならぬ恩返し。「40歳なんて凄いこと。これからも5年10年一緒にやっていきたい」と中田は永遠の弟分でいることをあらためて誓った。

 チームは残り51試合で2位・ロッテに1・5ゲーム差をつけた。3年ぶりの優勝へ向けた手応えを中田は感じ始めている。「このまま1試合でも多く勝てば優勝。これで乗っていかないとダメでしょ。貪欲に勝っていきたい」。それは自分自身にハッパを掛けているようにも聞こえた。

 ▼日本ハム・糸井(4回に55試合ぶりの本塁打となる3号ソロ。8回には4号ソロ)久々すぎて鳥肌が立ちました。やっぱり本拠地なので、アドレナリン満開でした。

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2012年8月4日のニュース