V打で5割!堂林「チャンスは嫌いじゃない」

[ 2012年8月4日 06:00 ]

<広・神>8回2死二塁、広島・堂林は左前適時打を放つ

プロ野球 セ・リーグ 広島4-3阪神

(8月3日 マツダ)
 2桁安打のトラを6安打のコイが土俵際でうっちゃった。広島が一夜で勝率5割に戻し、3位を死守する鮮やかな逆転勝ち。執念の采配を勝利に結びつけた野村監督は「前半は劣勢だったけど、価値あるナイスゲーム」と会心の笑みを浮かべた。

 1点を追う8回だ。1死二塁で3番・梵の代打・前田智が右飛。走者を三塁に進めると、エルドレッドが4番の働きをした。「ファウルを続けていたらタイミングが合った。しっかりとらえられた」。自画自賛の一打は同点の中越え二塁打だ。

 押せ押せムードの中、トドメは堂林。1ボールからの2球目、福原の甘い145キロ直球をライナーで左前へはじき返す。鮮やかなV打。プリンスは「ブラッドがいい雰囲気をつくってくれた。流れが来たので、集中していた。気持ちよかった」と満面の笑みで答えた。

 堂林の殊勲安打(先制打、同点打、逆転打、勝ち越し打)はこれで8度目。阪神戦ではカード別最多の3度と、ここ一番に強い。「中軸を打たせてもらってから打点は意識する。チャンスは嫌いじゃないので」。値千金の勝ち越し打。勝負強い21歳が赤ヘルの未来を明るくともす。

 ▼広島・サファテ(今季初勝利に)勝ちがついたのは嬉しい。ゼロで抑えたが、内容は苦しんだ。そこは改善したい。

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