松井にブーイング…2度のサヨナラ機凡退で地元ファンついに

[ 2012年7月22日 06:00 ]

<レイズ・マリナーズ>延長12回2死一、二塁、レイズ・松井は空振り三振に倒れる

ア・リーグ レイズ4―3マリナーズ

(7月20日 セントピーターズバーグ)
 不振のゴジラにブーイングが飛んだ。「Booo!」。レイズ・松井の耳にも届いていただろう。20日(日本時間21日)、マリナーズ戦に途中出場。しかし2度のサヨナラ機で凡退した。

 延長10回2死満塁。DHのスコットが腰の張りを訴えたため、松井に出番が訪れた。一打サヨナラの場面だったが、初球を左飛。「外からのスライダー。甘かったけど、ちょっと打ち損じました」。そのままDHに入り、再び巡ってきた延長12回2死一、二塁では空振り三振。「最後はボール(球)。見送りたいところでした」と松井。時刻は午後11時を過ぎ、観客もまばらな場内。それでもブーイングがむなしく響いた。

 これで1日に2安打を放ってから13打席連続無安打。そのうち8打席は得点圏に走者を置いた場面だ。「感じは悪くない」という練習では9本の柵越えを放ったが、その感覚を試合に持ち込めていない。故障者リスト入りしている外野手フルドが近日中に復帰予定。戦力外危機の中で、打率・156は13人の野手で最も低い。「(ベンチの)後ろでウオーミングアップしていました」。サヨナラ勝ちの歓喜の輪にも加われなかった。その表情には寂しさが漂った。

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