イチ「コメントできません」…日本人大リーガーは口閉ざす

＜レイズ・マリナーズ＞選手会のＷＢＣ不参加表明についてノーコメントのマリナーズ・イチロー

ＷＢＣ問題

　日本プロ野球選手会のＷＢＣ不参加表明に、日本人大リーガーは複雑な表情を見せ、多くを語らなかった。

　過去２大会でチームをけん引し、０９年の第２回大会決勝・韓国戦で決勝打を放ったイチロー（マリナーズ）は「現実として、何も決まっていない状況でコメントはできません」。さらに２大会連続ＭＶＰの松坂（レッドソックス）も「不参加のことは聞いたが、なぜ不参加なのかという詳しい内容をまだ把握していないので、話をすることはできない」とした。

　日本人大リーガーの補償は、所属する大リーグ機構と大リーグ選手会からなされる。日本プロ野球選手会の決定に口を挟むことは難しい状況にある。第２回大会決勝で胴上げ投手となったダルビッシュ（レンジャーズ）はコメントせず。青木（ブルワーズ）は「しっかり状況がつかめていないので、コメントは差し控えたい」とした。マリナーズ勢の川崎は「ノーコメント」、第２回大会でエース級の働きを見せた岩隈も「ちょっと（詳しいことが）分からないのでコメントが浮かんでこない」と一様に歯切れは悪かった。日本人大リーガーにしても、今は事態の成り行きを見守るしかないのだろう。