今度は浅間が怪物弾!横浜1年生は4番高浜だけじゃない

[ 2012年7月22日 06:00 ]

<横浜・大和南>3回無死、右越えソロを放つ横浜・浅間

神奈川大会4回戦 横浜7―0大和南

(7月21日 平塚)
 第94回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は、39大会で238試合が行われた。神奈川大会では横浜の1番打者・浅間大基外野手(1年)が公式戦初本塁打をマークするなど、大和南を7―0で下して順当に16強入りを決めた。22日は南北海道、山梨、長野、長崎大会で決勝が行われるなど、39大会で183試合が行われる。

 横浜の背番号「8」を背負う1年生が、全力で走りだした。3回、先頭で左打席に入った浅間は、初球をフルスイング。力強い打球が右翼席で弾むと、目を丸くしながらダイヤモンドを回った。

 「いい当たりだとは思いましたけど、まさか入るとは…。自分は飛ばす打者ではないので、驚いています」

 同じ1年生で4番に座る高浜は、初戦で場外弾を放つ衝撃デビューを飾った。「同学年として負けていられない」と自身の刺激に変えた。1番打者として初戦の2回戦・上矢部戦は1安打、3回戦・有馬戦では50メートル6秒2の俊足を武器に3盗塁。そして、この日は高校初本塁打。堂々と名門校のトップバッターを務める。

 昨夏のU―16世界選手権では日本代表の4番打者として銅メダル獲得に貢献。しかし「自分は4番タイプではない。外野の間を抜けていくような打撃が理想」と、憧れの青木宣親(ブルワーズ)のように、走攻守3拍子そろった選手が目標だ。横浜では4月の県大会からベンチ入り。関東大会から1番で起用されると12打数6安打、打率・500をマークし、夏のレギュラー番号をつかんだ。

 浅間、高浜ら高い技術を持った1年生の活躍に、甲子園通算50勝の渡辺元智監督は「こういう選手がいることでレギュラー争いが激しくなっていい。浅間は見事なバッティング」と目を細めた。チームは3試合連続コールド勝ちで5回戦進出を決めた。「1年生ということは考えずに横浜高校の1番打者としての責任感をしっかり持って役割を果たしたい」と浅間。チームの核を担う1年生コンビが、神奈川県史上初の4季連続甲子園へと導く。

 ◆浅間 大基(あさま・だいき)1996年(平8)6月21日、東京都生まれの16歳。小1から野球を始め「市ケ谷チータース」に所属し投手。東京牛込一中では「新宿シニア」に所属し、3年時に全国8強。横浜では1年春からベンチ入り。50メートル6秒2、遠投100メートル。1メートル78、69キロ。右投げ左打ち。

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2012年7月22日のニュース