古田氏は選手会支持「世界的に見てもナンセンスなシステム」

[ 2012年7月22日 06:00 ]

全パの渡辺監督(右)らと話をする古田氏(中央)

WBC不参加問題

 元プロ野球選手会長の古田敦也氏(46=野球評論家)が21日、WBC参加問題について不参加を決議した選手会を支持する考えを示した。

 テレビ解説のため、球宴第2戦が行われた愛媛・松山の坊っちゃんスタジアムを訪れた古田氏は「僕個人の意見」とした上で「選手会の考えに賛成です。よく(不参加を)決断したと思います」と明言。自身の2代後の新井貴浩会長(阪神)が「苦渋の決断」とした前日の総会決議に理解を示した。

 古田氏は、日本代表のスポンサー料は日本野球機構(NPB)に帰属すべきと主張。「自国のスポンサーが自国にお金を落とし、球界発展に生かされるのが当たり前のスタイル。サッカーのW杯でも五輪でもそうでしょ?(WBCは)世界的に見てもナンセンスなシステム」と、MLBに偏った利益分配システムが問題と指摘した。

 元選手会長、一野球人として熱く語った古田氏。球界の発展を願う思いはユニホームを脱いでも変わらなかった。

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2012年7月22日のニュース