和田監督6分猛ゲキ!巻き返しへ「4、5月の野球をやろう」

[ 2012年7月22日 14:43 ]

練習前に円陣の中で話す阪神・和田監督

 阪神は21日、甲子園室内練習場で球宴出場組をのぞく全体練習を再開した。練習開始前には、和田豊監督(49)が「きょうから後半戦は始まっている」と、約6分間にわたってゲキを飛ばした。25日からの中日2連戦(ナゴヤドーム)を前に早くも奮起を促した。

 一刻でも早く、ナインの気持ちを束ねたかった。2日間の休み明けとなった練習再開日。選手、スタッフが集合すると、和田監督は思いの丈を語った。約6分間に及ぶ大演説。25日から始まる中日との後半戦を前に、指揮官は早くも戦闘モードに突入した。

 「後半戦は25日からじゃない。もう、きょう(21日)から始まっている」

 下克上を果たすためには、後半戦のスタートダッシュを決めるしかない。そのために大切なのは入念な準備。休み明けにもかかわらず、全体練習には2時間以上を費やした。最終戦の18日には巨人と引き分けたが、3連敗のまま前半戦を終了。首位巨人と15ゲーム差で借金10の5位というまさかの現状に、和田監督は原点回帰の精神も強調した。

 「全然あきらめてなんかない。4、5月の野球をやろう! 自分の数字に満足している選手はいないと思う」

 昨秋の就任時から掲げてきた、攻守で1点にこだわる野球。ジャスト5割で終えた4、5月戦線は、先発陣が踏ん張りミスの少ない戦いぶりだった。6月以降、調子を上げてきた打線とは対照的に、ディフェンス面が破綻。藤川、福原というリリーフ陣の離脱や拙守があり、目指すべきスタイルを貫くことはできなかった。加えて、主力も全体的に不振。開幕前に計算していた戦力が、思うように機能していない苦しさもある。

 「トレーニングだけじゃなく、もう一回原点に返ろうということ」

 練習後、指揮官は報道陣に多くを語ることなく引き揚げた。5日に松山で行った青空ミーティングに続くゲキ。不屈の闘志にはいささかの陰りもない。

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