AKBに負けん!ヤクの松井&“あっちゃん”2安打競演

[ 2012年6月7日 06:00 ]

<オ・ヤ>5回無死一塁、ヤクルト・松井が右前打を放つ

交流戦 ヤクルト4-2オリックス

(6月6日 京セラD)
 京セラドームでの連敗を10で止めたヤクルトの立役者は、「8番・右翼」で今季2度目のスタメン出場を果たした3年目の松井淳だった。3回に通算5打席目でプロ初安打を放つと、0―0の5回には無死一塁から右前打でチャンス拡大。「松井に触発された」という続く田中が先制の右前打を放つなど3点を挙げ、木佐貫を攻略した。

 「試合前にスタメンを聞き、佐藤(打撃)コーチに三振も凡打も一緒と言われていました。ホッとした」。開き直って試合に臨んだ24歳はマルチ安打で期待に応えた。

 09年ドラフト5位で日大国際関係学部から入団。「松井」の名の通り、大学時代は静岡学生リーグで「静岡のゴジラ」と呼ばれた。長距離砲として期待されたが、昨季までは1軍出場がわずか2試合と芽が出なかった。しかし、昨季までアッパーだったスイングをダウンスイングに修正し、確実性も備わってきた。不調の主砲バレンティンの2軍降格により、5月31日に1軍に昇格。昨年11月に結婚し、今季に懸ける気持ちは強かった。

 AKB選抜総選挙ではW松井がトップテン入り。「あまり知りませんが、自分も頑張りたい」と躍進を誓う松井淳に、小川監督も「これから使えるメドが立った」と目を細めた。松井淳と同じく今季2度目のスタメンで、5番・DHに座った「ヤクルトのあっちゃん」藤本敦士も2安打で競演。再び勝率を5割に戻したヤクルトの大阪ナイトも総選挙に負けず劣らず盛り上がっていた。

 ◆松井 淳(まつい・じゅん)1987年(昭62)11月27日、神奈川県生まれの24歳。横浜商大高では甲子園出場なし。高校通算46本塁打。日大国際関係学部に進み、1年から主軸。2年春に首位打者、MVPなど、5度のリーグ優勝に貢献。09年ドラフト5位でヤクルト入団。静岡学生リーグから初のプロ野球選手となった。1メートル76、88キロ。右投げ左打ち。

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2012年6月7日のニュース