オリックスも栗原獲り参戦「金銭的な問題は二の次」

[ 2011年11月11日 06:00 ]

 オリックスは今季国内フリーエージェント(FA)権を初取得した広島の栗原健太内野手(29)の本格調査に乗り出すことが10日、わかった。

 球団の補強ポイントである右の長距離砲に当てはまる貴重な逸材。仮に権利を行使した場合は即座に獲得に乗り出す方針だ。また、球団側は初めてヤンキースからFAとなった井川慶投手(32)の獲得へ向けても本格調査することを表明した。

 オリックスが今オフのFA市場の狙いを定めた。V奪回を狙うチームの補強ポイントは右の長距離砲。その補強方針に合致する逸材が広島の栗原だった。すでに水面下では調査を開始。仮にFA権を行使した場合は獲得に乗り出す。

 球団関係者は「シーズン中から(他球団の)選手も調査している。(栗原も)その一人」と認めた。

 今季はわずか1毛差でクライマックスシリーズ(CS)進出に失敗。敗因の一つとして右の長距離砲不足に苦しんだ。打線に名を連ねた主力打者の坂口、後藤、T―岡田、李スンヨプらはすべて左打ち。パ・リーグにはソフトバンクの和田、杉内、日本ハム・武田勝、西武・帆足など、強敵左腕が多く存在する。来季の巻き返しに向け、右打者の獲得はチームの最優先事項であることは明確だ。

 その候補者が栗原だった。今季は全試合に出場して打率・293、17本塁打でリーグ2位の87打点。04年から8年連続の2桁本塁打を記録するなど持ち前の長打力に加えて29歳の若さも魅力だ。そのため権利を行使した場合は巨人、楽天など複数球団との争奪戦は必至だ。

 シーズン中から村山球団本部長は「(補強に関して)金銭的な 問題は二の次ですから」と断言している。今オフには前日9日にFA権を行使した韓国の主砲・李大浩(イデホ)獲得も狙う。来季へ向けて今オフの 補強に本腰を入るオリックスが、両大砲の今後の動向に注視する。

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2011年11月11日のニュース