井口、甲子園初アーチで自己最長14戦連続安打

[ 2011年5月27日 06:00 ]

<神・ロ>1回無死一、二塁から井口が左越えに先制3ランを放つ

交流戦 ロッテ4―1阪神

(5月26日 甲子園)
 ミスで浮き足立つ相手を、ロッテ・井口が一発で黙らせた。相手の2失策でもらった初回、無死一、二塁。131キロスライダーを左翼席へ運んだ。36歳のベテランが野球人生初の甲子園アーチ。国学院久我山で出場した91年夏の甲子園でも打てなかった聖地での感触を井口らしい表現でかみしめた。

 「高校時代にも打てなかったからね。先制点につながる本塁打を打てて良かった。ただ、自分はホームランバッターではない。ヒットを3本打つ方がうれしいよね」

 両リーグ最多32打点。07年にホワイトソックスで記録した自身の連続試合安打も自己最長の14に更新した。好調の要因を「四球でも塁に出ようと心がけている。きょうは結果的に本塁打になったけど、大振りしないで打っている」と分析する。

 チームはサブロー、金泰均ら主軸に故障者が続出。日替わりオーダーを組む中、井口だけは不動の3番・二塁でポイントゲッターとして君臨している。西村監督は「相手のミスでもらったチャンスを井口が決めてくれた」とうなずいた。チームは6連敗の後、敵地で2連勝。「昨年は甲子園で2つ負けているからね。いい試合でチームに勢いがつけばいい」と井口。昨年日本一チームの主砲が反攻を宣言した。

 ≪今季4発はすべて走者を置いて…≫井口が初回に先制の4号3ラン。今季の4本は4月17日日本ハム戦2ラン、5月3日西武戦満塁、3ランと全て走者を置いての一発。うち1号先制、2号逆転、この日と3本までが殊勲アーチだ。5日西武戦から自己最多の14試連続安打を継続中だが、安打、四死球による連続試合出塁も4月13日楽天戦から32試合に。連続試合出塁のプロ野球記録は94年イチロー(オ)の69試合。球団記録は東京時代の66年榎本がマークした49試合となっているが井口はどこまで伸ばすか。

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2011年5月27日のニュース